壮麗な門

 栃木県鹿沼市にある東高野山医王寺は、日光開山勝道上人により765年に開山されたといわれています。3万坪の境内には、茅葺きの金堂がそびえ、茅葺きの唐門、太子堂、銅板葺きの講堂、客殿など、江戸時代の元禄から宝暦期(1645から1753年)の建築が建ち並んでいます。
 なかでも、宝暦3年(1753年)に建てられた唐門は、最も豪華な建物とされ、四脚門、入母屋造りで、正面に軒唐破風を設けています。500を超える彫刻に飾られた門は、日光東照宮の陽明門を模して建てられたといわれています。

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